パリでの研究滞在記

ここでは、私がフランス・パリに研究で長期滞在することになった経緯と、パリに住む時のいろいろな手続きをメモとして残しておこうと思う。
  • ベルリンに住んで、初めての冬は、とても寒く、雪の積もる日々が続いた。ちょうと、妻の第一子の妊娠が明らかになり、出産のために３月末で、妻だけ帰国することになった。 ドイツのボスには、今後、どうするのかと聞かれ、とりあえず残っている学振PDの1年半を日本で過ごし、その後は日本でパーマネントポストを探すか、再び欧米のどこかでポスドクを使用と思うと伝え、何人か興味のあるグループを言ってみた。そんな中でボスが提案してきたのがLydericのグループである。 まだ会ったことはなかったが、すでにそのグループに実験データを貰い、解析して、論文を書いていたところだった。 それで、独仏共同研究プロジェクトでグラントの申請をこの春にすることになっていて、それで自分を雇ってもらえる可能性もあること、それに加えて、海外学振の受け入れ先にもすれば、おそらく、どちらかでパリに行けるのではということになった。 それで、２月の最終週に、NanoTransという欧州プロジェクトのワークショップがベルリン自由大学で開催されて、そこでLydericと会うことに。そこで、海外学振の受入の承諾と、独仏共同研究プロジェクトのプロポーザルの内容の打ち合わせ、そして、新しく実験研究をしてみたいことなどを告げた。Lydericは「理論家が実験を始めるというのは非常にいいことだ」と言ってくれた。その後、３月末に海外学振の申請書を書いた。
    それから月日が経ち、８月５日、妻の出産を前に九州大学に戻っていた時に採用通知を受け取る。面接免除とのことで、急に向こう３年の見通しがついたので、安堵した。ドイツに戻った後には独仏共同研究プロジェクトも採用されたと知ったが、出発日を自由に決められる海外学振の方が恵まれていると感じた。
  • 子供が大きくなるまでは日本で過ごし、九大で少し落ち着いて研究しようと、出発日を2019年2月に設定し、2017年10月末にドイツから帰国。家族も呼び寄せ、日本での生活が始まった。 九大内の学部生向け語学学習センターでチュニジア人を見つけ、フランス語のレッスンを始める。

  • 日本学術振興会関係：
    所属大学関係：
    渡航：
    ビザ発行： まず、Convention d'accuilの発行を頼むことから。8月末に書類の読解を始め、先方に発行を頼む。ところが、ホストの教授に、海外学振の場合、フランスの大学と雇用関係にないために受入協定書の発行を県庁に拒否される可能性が高いと言われる。そんなことはないはずと、Facebookグループに現状を投稿し同じENSに現在派遣されている方とコンタクトを取り、その方のホストと私のホストとが連絡を取り合ってもらうことに。その結果、医療と送還の保険証明書があれば、発行してくれることになった。おそらく、ビジターとしての受入は、事務部門が違うのだろうと思う。
    保険については、家族３人で２年間派遣ということで、日本とフランスの保険会社で探す。今年度から、JSPSの斡旋する旅行保険は手引きから消えていたので、自力で情報収集する。前回のドイツの時には、ドイツの保険会社を代理販売している日本のマイナーな保険会社で、月3万円・2人で、歯科治療と妊娠・出産をカバーするものだった。フランスの保険会社はACSというものを見つけ、見積もりをネット上で依頼するも、返信がなく、電話するも、ワーホリ向けの日本代理店に転送されるのみで、グダグダして疲れる。日本の会社と契約したあとに返信のあったメールには、歯科治療、妊娠・出産のカバーありだと、160万円/2年・3人で、無しだと、日本の会社と同程度の金額であった。日本の会社はJIという会社の保険の代理販売しているアイエヌシーという会社にコンタクトを取る。こちらは非常に迅速。日本の会社は歯科治療と妊娠・出産はカバーしないものの、2年間・3人で96万円という金額。結局、この会社の保険を契約することに。月々の支払いなら、高くはないが、一括払いのみなので、かなりの出費に。加入証明書は英語のものをフランスのホストの教授にメールで送る。この時点で9月13日だった。
    同時並行でビザの面接の予約を11月2日に入れ、戸籍謄本のアポスティーユと翻訳の作業をすすめる。戸籍謄本は郵送で発行してもらい、ちょうど9月17日から東京への長期出張だったため、空きの時間に外務省にアポスティーユをもらいに行く。
    Convention d'accueilを9月29日に受け取る。動き始めて1ヶ月で受け取れた。この時にJSPSに提出する受入承認書も書いてもらい、同時に郵送してもらった。
    証明写真は、研究室のスクリーンを借り、自宅で、携帯電話で撮影し、その後、コンビニで印刷。
    書類を全部書き、ORIGINALとCOPYに分ける。ビザ申請料金は3人でおよそ4万円、航空券代と、二泊三日の宿泊費で、軽く10万越えの出費に。東京に住んでいれば、申請料金のみで済んだので、痛い出費に。
    最終的には11月1日-3日に家族3人で東京に。当日は11時からの予約に10時すぎにフランス大使館ビザセクションに到着したが、守衛の日本人に、30分前になったらもう一度来てくださいと言われる。10時半に、もう一度訪ね、簡単な荷物チェックの後に入室、10時50分くらいに呼ばれ、家族3人で窓口で、対応に当たった人はフランス人男性で、対応は終始、優しかった。フランス語、英語だけでなく、日本語で対応してもらえた。書類の不備は、出生地は都道府県ではなく、市町村で書くという点のみ。指紋採取と写真撮影は大人のみで、子供はなし。代わりに申請用紙に貼った写真の予備が有れば、一枚追加で欲しいということだった。レターパックは家族で1つで十分とのこと。金曜日の申請で、早ければ来週中、遅くとも再来週にはパスポートにビザを貼って、お返ししますとのこと。正式ではないが、きちんと受理され、どれくらいにパスポートとビザが手元に届くのか、伝えてくれて安心した。
    結局、翌週の11月8日（木）にビザの貼付されたパスポートとConvention d'accueilの原本が返却される。戸籍謄本とその翻訳の原本は返却されず。。。貰わなくてはいけない。
    科研費残額46万円の使い切り期限が迫る中で、1月上旬に1週間、受入先ホストを訪問しようとメールするも、返信がこない。一週間後に、もう一度催促して、なんとか決まる(11/13)。これで、パリ赴任までの出張スケジュールが埋まり、学振PDの辞退届の準備などが始まる。
    引っ越し：
    パリの家賃は高いというのは、前から知っていたけれど、実際に物件を探し始めると、辛くなってくる。海外学振の給料が私の年から43万から52万くらいに上がったけれど、この上がりがなかったら、正直しんどかったと思う。
    9月27日にMixBの15区で1250EUR、30m^2の物件で、12月28日以降入居可だったので、コンタクトを取る。日本の不動産会社が仲介している物件。設備等は良かったので、1月の準備期間も含めて3ヶ月契約しようと思うも、一週間後の10月5日には、子供の入居が難しいと言われてしまい、可能性が小さくなる。こんなので、一週間も使っていたら、間に合わないと思い、いろいろな可能性を並行してやろうと。そもそも、今から住居を決めようと思っているのは、ビザ申請書類にフランスの住所を記入する必要があるからで、しかも、一時的な住所の場合はレターを添えることとまで書いてある。もう一つ検討していた、パリdeアパートのカルチェラタン・モンパルナスは2月は両方とも、まだ空室だったので、まぁ、ここに入金すれば、30万円/月で、はじめの1ヶ月は生きていけそうという感じの状態。
    以前、パリで研究していた友人いわく、パリ国際大学都市にも子供連れが入居していたらしく、日本館は20m^2以下、キッチン共用とかで、800EURなので、選択肢に入らないと思っていたけれど、本家の申し込みをすることにした。2 room以上で申し込む。これが10月7日。しかし、嫁に却下されたので、応募状態のまま、カルチェラタンのアパルトマンを28万円/30泊で予約することにした。
    その他： 運転免許証の期限が渡航後すぐであったので、期限前更新というものをした。同時に国際免許証も発行しておいた。クレジットカードの期限が2019年2月で渡航日と被っていて、受け取れるかわからなかったので、楽天カードに期限前更新を頼むも、断られてしまう。しょうがないので、オリコカードを作ることにした。

    • 12月に入って、引っ越しの準備を始める。このころに最初の滞在許可申請時のレセピセではフランスに再入国できないことを知る。となると、応募する予定のポジションの面接に行けない可能性が高い。。。
    12月中旬に、娘がとある病気に罹り入院する。一時は家族帯同を諦めたが、なんとか回復し、一緒に渡航できそう。 事前準備のためのパリ渡航を2日後に控えた1月4日の夜に、10月に申し込んでいたCite Universitaireの結果が来て、Résidence Julie Victoire Daubiéという、国名の冠されていないアパートメント、48m^2に当たった。到着日が2月1日で、申し込み当時のものだったため、2月の住居と二重になってしまうが、2018年9月から入居が始まったばかりの新築のようだった。 とりあえず、管理人に、入居日を3月まで遅らせられるか、来週はパリに居るので見に行っていいかをメールで聞き、いざパリへ出発。 まず、到着した5区のアパートメントは狭いながらも、十分に暮らせる設備だった。中央暖房でないものの、そこまで寒くなく、湯沸かし器も全自動だったので、シャワーも暖かい。インターネット接続だけが業者の不備で動かなかったが、大学の研究室まで徒歩3分という立地。さらに近くのムフタール通りには、いろいろなお店が沢山あって、食事には困らなさそうだった。 翌日はボスと簡単に面談し、グループメンバーと会う。午後はゲストのセミナーで、夕方からは大学都市へ。建物のマネージャーの女性は、3月からなら2月分の家賃は要らず、部屋も見せてもらう。 部屋は、寝室が区切れるのみのアパートメントで、綺麗なので無機質な感じであった。 二日目は、実験プロジェクトに参加している博士課程学生と話し、午後はボスとプロジェクトを議論し、大まかな研究の予定が立つ。 福岡では妻と娘がインフルエンザに罹ったという報をもらい、安心できない日々であったが、滞在２日間でパリ滞在の大きな見通しが立てて、非常に有意義だった。 この滞在中にはNavigo（交通ICカード）、SIMカード、銀行（Caisse d’Epargne Ile-de-France）に出向く。 Free!のSIMカードをPlace d'Italieちかくの販売機で買おうと思うも、クレジットカードが反応せず。しかし、翌日、Madeleine近くのFree Centerに行くと、同じクレジットカードが今度は変えた。この違いはなんなのだろう。 銀行では、口座開設について聞く。2月の住居は契約書がないので、口座開設はできないということで、とりあえず、大学都市の提案書で口座開設し、3月の入居と同時にカードを受け取れるようにしてくれるという。日本人の方が対応してくれ、住宅保険や共同口座のことについて、いろいろと教えてくれた。
    帰国以降は、娘の病院に行き、1/22に無事、家族揃ってパリに行けることが決まる。1/25に娘の最後の予防接種と市役所で引っ越し手続き。国民年金の非居住者の任意加入は年金事務所でないとできずに1/28に姪浜の年金事務所へ。1/26に、妻と娘は神奈川の実家へ出発し、その日から、家の掃除と片付け。およそ3日間かけて、ほとんどの荷物を倉庫に入れ終わる。
    周船寺最終日の1/31は一日中、大雨で引っ越し作業や荷物の移動が大変だった。荷物はスーツケース大１個（23kg）とバックパック１個（15kg）ほどと手荷物２つ（15kg）ほど。これを福岡空港近くのゲストハウスまで運ぶ。次の日に東京が積雪の可能性ありということで、妻子が羽田空港まで出れるか心配になったが、翌日の朝の段階で、雪は大して降らなかったようだった。出発の朝は後輩が荷物の運ぶのと見送りに来てもらった。羽田空港のパリ行き搭乗ゲート111の前で無事に家族と合流。11時間のフライトの機内では、子供の席は予約していなかったけど、隣の席が空いていたので、3席使う。シャルルドゴール空港では入国審査はプライオリティの券をスタッフがくれて、スムーズに入国。荷物受取りのところでカートを借り、そのままタクシー乗り場で55EURでアパートメントへ。その日は隣のレバノンサンドイッチで済まして。休息。

  • 着いた翌日、翌々日は土日だったので、スーパーで買い物したりした。その後、一週間は時差ボケを直しつつ、大学のスタートアップと交通機関やスーパーの把握などで疲れる。 その後は、夫婦で一回づつ風邪を引いた。 滞在許可証とか、保育園とか、そういう実生活上の問題に向き合うのは、到着後２週間くらいあとで、いよいよ、疲れてくる。

    通信環境： Free! SIMを1月の準備の時に２つ契約した。仮住いは携帯テザリングを業者が貸してくれた。
    仮住居： ここの住居は、フランス語での賃貸契約書を大家の都合で発行してくれなかった。このため、滞在許可証の申請のメールを送るのが、大学都市の家賃前払い後になった。銀行口座のカードも３月まで受け取れなく、ちょっと不便であった。
    お金： 入国の時に5000EURほど、持って行った。Transferwiseのアカウントはギリギリ作れなかったので、フランスで作ることにした。あとはケスデパーニュの口座を作った。 ケスデパーニュのカードは３月中旬に取得した。またドイツポストバンクの口座解約を3月5日に郵送したが、なかなか解約されず、3月28日にようやく口座の残高がフランスの口座に送金された。
    住民登録： フランスは住民登録がない。
    滞在許可申請： 2月6日に日本大使館に証明書発行申請をしに行き、2月12日に出来上がる。その後、2月18日に3月から住む大学都市の家賃を前払いして、住所証明を得る。2月19日にパリ警察に滞在許可証の申請のメールを送る。2月21日に返信が来て、ENSの担当の人の電話番号を教えてもらう。しかし、電話を掛けても出ないので、2月22日にオフィスに出向くことに。2月27日にもう一度くるように言われる。その後、申請フォームをメールで貰う。提出リストには、Convention d'accuil の原本の他は、出生証明書、婚姻証明書、家賃証明書、日本の戸籍謄本、学振の採用証明書、パスポートとタレントビザのコピーだった。証明写真３枚。 2月27日に提出に行くと、すんなり終わる。 Convention d'accuielのコピーにフランス大使館の判子が押されてなかったためかわからないが、これだけは原本を預けて、滞在許可証の発行の時に返してもらえるとのこと。およそ１ヶ月後にSMSで通知がくるので、大学都市の中にある県庁窓口で受け取ればいいとのこと。 3月21日のチュニジア旅行中に県庁から電話が来て、書類の不足があるのでメールに添付してほしいとのこと。妻のパスポートとビザを送ると、翌日、3月29日のアポを貰う。大学都市内の県庁出先窓口に来いとのこと。メールのタイトルはレセピセの受け取りと書いてあるので滞在許可証はまだ先になりそう。夫婦の住居証明を持って来いとのことで、JVD館のマネージャーにメールしたらすぐに発行してくれた。 3月28日にCAFのサイトからアロカシオンの申請をする。2017年の給与はゼロで申請した。最終的には滞在許可証も必要なようだが、申請だけはしておいた。 3月29日に大学都市内の警察署に行く。30分くらいでよばれ、なんとレセピセではなく、短期滞在許可証をもらう。これでフランスの入出国ができると説明された。本当の滞在許可証は２ヶ月くらいかかるとのこと。とりあえず出国できるので一段落。
    4月12日にSMSが来て、5月20日9時にシテ島の県庁に取りに来いとのこと。269EUR。妻も同日だとのこと。
    4月13-14日に妻が9月入園のCreches Parentaleを見学に行く。4月15日にCAFのnumeroとpassが送られてくる。PrefectureからConvention d'accuilの原本が返ってくる。4月17日に印紙538EURを支払う。4月18日にCrechesの保護者会に行き、翌週の木曜日に受入可能の連絡が来る。
    4月26日にJSPSからフランスの口座に給与の振込がある。５月ー７月の92日分で１日当たり17,200円であるので、1,582,400円となるが、12,575.70 EURの振込になっていた。1 EURあたり、125.83円のレートである。為替レートを見ると1週間前が125.8円/EURでその後124.5円/EURだったので、もしかしたら学振は為替時のレートに乗っている手数料も負担してくれたのかもしれない。とりあえず、自分で送金するよりかはお得だった。
    5月20日に県庁に行く。9時15分くらいに着いたが、入り口の前には列が。ただ、流れはよく10分くらいで中に入れる。受付で聞くと、滞在許可証の引き取りは５番とのこと。初めの窓口で番号をもらって30分くらいで、呼ばれる。サインして終了。DCEMの受付はどこと尋ねると、１番の窓口とのこと。こんどはもらったばかりの滞在許可証をもって１番の窓口で。DCEMの申請フォーム、住居証明、家族証明を渡すと、子供の入国ビザとパスポート、両親の滞在許可証の表裏のコピーをそこでしてといわれ、小銭がないので、1 EURとかでコピーしつつ、受付番号をもらう。その後さらに30分くらい待って、呼ばれて、2週間後に取りに来てくださいとのこと。家族証明は原本を見せてくださいと言われた。45EURの印紙を買って、持ってきてくださいとのこと。
    6月3日に県庁に再び行く。問題なく、DCEMを取得できた。
    5月末にCAFに滞在許可証と住居証明とパスポートコピーを送る。すると6月14日にWeb上で返事が来て、住居証明に未入力箇所があるのと、それから子供の帯同家族証明と健康診断証明をOFFIで貰って提出、さらに社会保障番号も提出してくれとのこと。。。これはさらに半年くらいかかりそうだ。

    大学都市入居と引越し： 大学都市の入居に必要な住宅・賠償保険は、フランス国外の会社でも認められる場合もあるが、私が加入していた医療保険に付帯しているものは約款が日本語しかなく、英語の証明書のみでは認められなかった。約款を認証翻訳する選択肢もあったが、面倒だったので、銀行が手配してくれた住宅・賠償保険に入る。 2月18日に１回目の家賃の支払いは現金で払う。その時にカードでも可能なことを知った。そして、住宅保険に加入したのは2月27日であった。加入手続きは、ケスデパーニュの日本デスクの人とメールのやり取りでできた。 予定通り、3月1日（金）に9時半に行くも、JVDの事務室が閉まっている。テクニシャンと掃除婦のおかげで、入居し鍵はもらえたものの、契約手続きは3月4日（月）までまてとのこと。 その後、研究室の同僚を連れてUberで引っ越しを試みる。一番大きな電子ピアノは同僚が軽々とアパートメントの一階まで降ろしてくれた。Uberは一人目の人には断られ、二人目は了承してくれた。キャンセルに10EURもかかったが、アプリ上でクーポンにしてくれた。 その後は、買い物。大学都市は、近くにスーパーもなく、不便なところである。ミニオーブン・子供椅子などはAmazonで買った。3月4日より、Velibの登録を済ませ、使い始める。 3月4日の契約は、契約書に署名してと言われ、あとは備品の個数のチェックをする紙を記入した。事務員の部屋の立ち会いはなかった。
    研究室： 2月4日に早速、議論の機会を設けてもらった。その後、色々と技術を教えてもらうPhDの学生に２時間くらいでデモンストレーションの実験をする。登録関係は、まずネットワークに登録してもらいプリンタを使えるようになり、共用スキャナーの場所も教えてもらう。そして鍵関係もコンバンションダキュイで、なんとかなり、メールアドレスの登録も、そして実験室のあるIPGGの鍵の発行もしてもらう。あとはSlackの研究室グループに加入した。
    医療： 同僚にdoctolib.frが便利と教えてもらう。
    トラブル： 妻が携帯電話をRERで盗まれる(07/03/2019)。後日確認すると、チュニジア宛の国際電話が意図的に掛けられており、50EURほど、不正使用される。すぐにSIMを書い直し、郵送で前のSIMの盗難と契約解除をお願いした。ネットのアカウントページなら電話番号が変わらずに新しいSIMを郵送してもらえたようだったが、後で気づいたので仕方ない。 Amazonの配達が来ない(08/03/2019)。月曜日になって、また電話が来て、近くのスーパーに配送される。Amazon Lockerやスーパーへの配達は注文の時に指定できることを後で知った。
    8月5日に現職の採用内々定通知を受け取る。当初は12月以降の着任の予定でいたが、10月1日着任、12月中旬に完全帰国という予定で進めることになる。沖縄コロイド研究会関係で乗り越えなくてはいけない問題がいくつか。家を決める。元岡の戸建をネット上で見つけ、不動産屋に連絡するも、入居を断られる。そこで、大家を個人的に電話帳で見つけるプロセス。５件目くらいで大家と連絡が取れる(8/23)。 それから幼稚園、保育園も探し始める。元岡に英語の認可外保育園を見つける。
  • 物を売る：
    インターネットの解約：
    電気・ガス・公共放送：
    • 後日譚 ようやく3月に入り、生活が落ち着きある。 帰国のスケジュールは、私が１２月中旬に完全帰国、そして、妻と娘は、帰国しても通園する保育園・幼稚園がないということでビザが切れる２月末の、エヴァー航空の台北経由便を一人500EURほどで、購入した。 まず、取り掛かったのは、家探しから。9月上旬の教授会での採用決定の前から、九大事務は動いてくれて、とりあえず下山門の職員宿舎に入居することに。並行して、元岡の戸建物件や今津の空き家への引越しを目論むも、どちらも反応が悪く、近所の幼稚園に4年保育の入園が決まったこともあり、下山門にしばらく住むことに。職員宿舎内には、外国人家族も多く、夕方になると子供もたくさん遊んでいて、大学都市と同じような雰囲気があり、築年数が古いが、妻は許容してくれた。 扶養関係では、家族の帰国が１０月から５ヶ月後になるのにも関わらず、同居ということで健康保険や家族手当の処理をしてくれた。家族の帰国が年明けになるので、フランスの非課税証明を求められたが、訳あって家族は国内に住民票を残しておいたので、この面倒な作業からも逃れられることができた。 科研費の申請資格も取れるということだったので、若手研究と新学術公募研究、それに笹川財団の申請書を、ひたすら書いていた。

    それで、いざ着任となると、研究室に入るのも、全てが初めてで、２週間は時差ぼけに流されながらも、多忙な毎日。 特に海外からの帰国なので、モバイル通信環境や電話番号がなく、日曜日の夕方着のスケジュールで、次の日に辞令という強行スケジュールなので、家のセットアップや家具購入関係と仕事のセットアップを並行してやるという日々。帰国日はホテルに泊まり、次の日の朝に入居して、荷物を置き、すぐに自転車を買って通勤して、辞令を貰うという初日。この日の夜は、周船寺駅前の倉庫に忍ばせておいた、家具家電の山から、寝袋を取り出し、それで寝ることに。 翌日は、区役所に住民票に貰いに行き、午後は実験の授業の見学をした。その週は職員証やアカウント作成、健康保険証作成、健康診断、携帯電話の契約、車の購入などを済ませる。 次の週は、近隣の保育園、幼稚園の見学に、近隣スタッフと議論、そして、１２月から始まる実験の授業の予備実験をするなどして、すぐにフランスに帰国する日になってしまった。

    フランスに戻ると、今度は生活と研究のクロージングで、忙しくなり、、、

    次の帰国は１１月の２週間の沖縄・東京出張でこの時は、福岡に寄らず。。。 フランスでは、保育園の退園とピアノ等の処分。 銀行口座のクロージングの手続きの確認、住宅保険、健康保険の解約の手続き確認などをする。１２月上旬からはフランスの年金政策に対するストライキが始まり、パリ市内の交通が麻痺状態になり、いろいろと被害を被る。

    12月15日に帰国し、18日から授業を始まる。同時に、ガスとインターネットの契約、車の納車、周船寺倉庫からの引越し、さらに衣類乾燥機と食器洗浄器の設置。 ちょうどその頃に、新型コロナウイルスが中国で流行りだし、１月下旬には日本でも感染者が広がる。ヨーロッパでもアジア人差別や中国便の欠航が出始めて、妻子が予定より３週間ほど早く帰ってくることになる。